「江戸の検屍官」を一挙買いしてみました


今月はまだ上旬が終わっただけなのに、原稿の目処が立った他にも色々とあったので、たまには友人と外出してみました。

そしたら前から欲しいと思っていた「江戸の検屍官」が本屋に全巻揃っていましたので、早速購入。通販だとすぐには買わないのに、本屋に並んでるとつい買っちゃうのって、何故なんでしょうね。不思議なもんです。

「江戸の検屍官」は私が昔から好きな高瀬理恵氏が描いているもので、その存在を知ったのは今年になってからでした。

同氏の代表作は「公家侍秘録」なのですが、こちらについては以前、サイトの方で目録をまとめてありました。ところが、好き過ぎるせいで「こんなまとめで良いわけないだろ!」と自分自身に怒ってしまい、消してしまいました。

京都が焼けてしまった応仁の乱。その後、家宝を守るために密かに公家に設置された「物守り」達の役目と物、そして江戸後期のお公家さんの貧乏生活(笑)の間での人間模様と事件を描いた公家侍秘録は、見た目の繊細な印象とは裏腹に骨太な筆致でグイグイと読ませる内容で、私はこの種の漫画で「カムイ伝」「子連れ狼」の次に傑作を挙げろと言われたら、「公家侍秘録」を挙げたいほどです。「凝った内容ですね」なんてさわりだけで片付けるには勿体ない、時代劇・剣客ヒーローものとしての面白さがちゃんとあります。読まなきゃ損ですよ。

つい話がずれてしまいましたが、「江戸の検屍官」。こちらは扱ってるものが扱ってるものだけにちょっと不安だったのですが、読んでみたらびっくり。遺体と犯人、その二つを結ぶ人相書きから広がっていく展開は、原作有の漫画とはいえ「これこそ高瀬理恵作品だ!」と思わせるものでした。

まだ読み込んでないので突っ込んだ感想は控えますが、是非とも人に読んでもらいたい本ですね。

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