紅楼夢7への旅


10月16日に大阪にて開催された東方紅楼夢7への旅行記。


イベント前日、15日に大阪へと出発。

この日は前の晩から全国的に風雨が酷く、ただでさえ北陸線は止まりやすいため、不安でなかなか眠れませんでした。幸いにも日本海側は朝までに前線が通過したようで、小康状態に。予定通りに直江津駅からはくたか号で出発。

金沢でサンダーバード号に乗り換え。これに乗ってしまえば、後は何も心配がありません。雨上がりの琵琶湖を眺めたりしつつ、京都も通過し、大阪駅に到着。

大阪は秋雨が降っていましたので、さっさとホテルへ。チェックインには早かったのですが、客室の準備が終わっているとのことで、ありがたくチェックインさせてもらえることに。

その後、海遊館を満喫したらしい大崎屋さんグループと北浜のお菓子屋『五感』で合流。ケーキとコーヒーを美味しくいただく。凪羅さんとは3年ぐらいお会いしていなかったので、一人喜ぶ。

五感のケーキとコーヒー。少しだけ写っているが、コーヒーはポットに3杯分ほども入って出てくる。

五感は、ケーキはもちろん美味しかったんですが、コーヒーがポットで出てきて、大変にのんびりできましたね。あれで千円台で済むんですから、下手な喫茶店に入るよりお得でしょう。

このときメンバーの一人が聖☆おにいさんのネタについて別の方に説明していましたが、やはり苦行でしかありませんでした。

五感を出た後、大崎屋さんの案に従い、山崎製パンのラッピングショップへ。ここはランチパックを大量に取り揃えており、めしばな刑事タチバナでも取り上げられ……というか、それに影響されて我々も行動しています。

阿部野橋ラッピングショップ。見事なまでにランチパック一色ですが、店内には通常の駅構内店舗にあるような品物もあります。

これがまたただでさえややこしい駅構内をぐるぐる探したわけで、見付かって喜んだのも束の間、私は柚子桃さんらとの合流のために、ざかざかと買い漁って、大崎屋さんらと別れることに。

柚子桃さんらと合流後は、谷町にあるお好み焼き屋『もみじ』へ。別に名前で決めたわけではないそうな。ここは店の方が焼いたものを客席の鉄板に移すスタイルで、喋りまくるのには向いていました。

肝心のお好み焼きの写真を撮影し忘れる。このねぎ塩焼きを食べてスイッチが入り、すっかり忘れた模様。

私は翌日のことを考えてアルコールは控え、とにかく食いましたが、大変に満足でした。酒の話で歪さんと盛り上がったり。

ホテルへ帰る途中でどん兵衛きつねを買い込み、部屋でズゾズゾゾ。一日目終了。


16日。イベント当日。

前日に購入したランチパックで朝食。他に買ったものは柚子桃さんにプレゼント済み。

ここで大事なことを書いておきます。私は20の頃まで部活時代の先輩とイベントにサークル参加していましたが、それ以来、サークルスペース内で売り子をしたことはありませんでした。

つまり、ズブの素人同然! 一応私も接客業の経験はあるのですが、あのイベント独特の興奮状態の中でお会計をするのが大変なことは容易にわかります。とはいえ、今回は人手が無く、夏コミで大崎屋さんの手伝いもしたので、「まあ、丁寧に応対すれば取って食われはせんだろう」と腹をくくって、引き受けました。

そんなこんなでいざ、紅楼夢7が開場となり、一般参加の方々が押し寄せます。

まあ、細かいことは割愛して100点満点で自己採点するなら、40点ぐらいでしょうか。赤点は免れましたが、長くお待たせしてしまった方もいらっしゃいまして、申し訳ないことをしました。

それにしても、やっぱりサークル参加は楽しいですね。私も柚子桃さんの作品には深く関わっているので、当然プレッシャーはありますが、それはそれとして充実感がありました。もみーTシャツを着て売り子をしていましたが、かなり涼しかったですね。

余裕が出来た頃に、私も買い出しへ。いくつか売り切れがあったものの、思っていたよりも楽にリストアップしたサークルさんを回れました。イベント運営並びに参加者の方々の努力によるものでしょう。オンリーイベントでこれだけの空間を演出できるのは、地方出身者としては感動に値します。

あまり仔細は書きませんが、サークルや作品の傾向や感想について全く触れないのも不自然なので、少し。

4コマ本のクオリティが全体的に上がっている一方、それ以外にも各サークルの方向性が先鋭化している印象もあり、それとは別のサークルとの二極化が進んでいる模様。即売会特有の雑多さがあまり無かったですね。私としてはこうした点から色々と得るものがありました。

さて、イベントも大過なく終了。打ち上げ前に一度ホテルへ戻ることになりました。

私は柚子桃さんとホテルが近かったのですが、再合流まで時間があったので、暗くなり始めた心斎橋の辺りをぶーらぶら。少し手持ちに余裕があったので「何か記念に買い物でもしたいなー」と思っていたら、服を売っている辺りに出て、それなりに目に留まるものがありました。

そこのお店は売り場面積が六畳分ぐらいしかない狭いお店だったんですが、店員の兄さんが大変に面白い人で「へえ、新潟出身! じゃあコシヒカリ割引だ!」などと調子の良い事を言ってくれるもんで、『まあ、物自体はブランドのしっかりしたもんだし』と袖を通してみて、お買い上げ。

初めて行った場所で服を買うのが私は結構好きでして、理由としては「多少店員に騙されたとしても記念になる」「地元に帰ってから話の種になる」「荷物を増やしすぎないよう厳選するため、結果として賢い買い物になる」などなどがあり、性格に合っていると言えます。

そんなことしている間に合流時間が間近となり、一度ホテルへ荷物を置きに行ってから、柚子桃さんらと合流。

そこから道頓堀にある串カツ屋『だるま』へ。このときは前日と違って、私も酒を入れました。

わいわいやっていると、何やらテーブルの裏側から赤い色のものがはみ出ていて、なんじゃこら、と引っ張ってみると、紅楼夢サークル参加者に配られるシールワッペンでした。私らの前にテーブルを使った人らが冗談で貼ったんでしょうが、お店の方のこと考えて、回収させてもらいました。

そういうこともネタにしつつ打ち上げは盛り上がり、にゅうめんを啜ってほっこり、ホテルへと戻ります。

会場から自宅へと送ったのとは別にしておいた同人誌をホテルで読み漁り、ダイハード2を見たりしていると、夜は更けていきました。

ひととせさん入魂のコピーSS本。五束のコピーをクリップで強引にまとめるという力技。なおひととせさんとは以前に長野の善光寺を一緒に回ったりしています。この本の内容もそのときの取材が活かされているとのことですが、まだじっくり読めていません。


明けて17日。この日は午後に大阪駅から復路の特急に乗るので、その前に京都の大徳寺へ。

大徳寺は一休宗純が中興したことで知られる臨済宗の大きなお寺さんですが、上杉謙信(当時は長尾景虎)が上洛したときにここの住持に参禅したことから、私も足を運んでみたかったわけです。柚子桃さんらも京都に用事があったため、同行させてもらうことに。

肝心の大徳寺ですが、謙信公の菩提寺である林泉寺(こちらは曹洞宗)を彷彿とさせる、大変に落ち着いた佇まいでした。禅寺としてはこちらの方がかっちりした印象があり、背筋が伸びます。

大徳寺門前。数多くの塔頭に囲まれているため、ここに来るまでにも結構な敷地があります。

拝観謝絶の立て札。

拝観は出来なかったのですが、門前で手を合わせて、塔頭が多くある大徳寺町をぐるりと散策。一緒に歩いていた柚子桃さんらには味気なかったかもしれませんが、私は大満足で、今でも景色を思い出せるぐらいです。また行きたいですね。

秀吉が信長を弔ったことで菩提寺として名前を挙げられる、大徳寺総見院。信長は遺体が無いので、この手のお寺はそこらにあります。

細川家菩提寺として著名な、高桐院。竹林の中にひっそりと佇んでおり、大徳寺町の中でも特殊な空間となっています。

柚子桃さんらの目当てはラーメン屋の『新福菜館』で、「見た目が凄い」と何度も教えられたので不安でしたが、いざ食べてみると、とんでもなく美味い。どんな風に出汁を取ればこれだけの深さが出せるのか、さっぱりわかりませんでしたが、あれは病み付きになる味です。

見た目はぎょっとするが、とてもあっさりしている。むしろ私の年代よりも年上の方が好きそうな味です。いかにも中華そばって感じですが、若い人向けのコクがちゃんとあって、おすすめ。

その後は再び大阪へと戻り、新大阪駅で柚子桃さんらと別れ、私も大阪駅で電車待ちをすることに。

面倒な荷物はホテルから自宅へ送ったので身軽なもんです。駅ビルの大丸の中をうろうろしてから、コーヒーショップで大阪との別れを惜しみます。

地元には夜8時頃に着いたので、友人を誘って回転寿司屋へ。大阪では食べられなかったので、無性にナマモノが恋しかったわけですね。

終わってみれば、あっという間の三日間でした。

会場で対馬さんからいただいた、三国志かるた。頼んでおいたものとはいえ、それ以外にもこんなに詰め込んでくれました。

かるたの中身はこうなっています。全体としてはおちゃらけた内容なのですが、愛嬌があってとても良いです。

紅楼夢7で買い出ししたもの(いただいたもの)。もっと色々回りたかったけど、これだけ手に取れれば十分ですね。

参加されたみなさん、お疲れ様でした。

次回はガタケット118に参加する予定です。冬コミはお手伝いに行きませんし、一般参加もしない予定です。来年以降のイベントではどうなるかな?

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