マッカーサーじゃ駄目?

先日、朝日新聞の広告でGHQのマッカーサー司令を用いた震災復興に関するものがあったそうで、ちょっとした話題になっていました。

私は購読をしていないので、現実に自宅などで新聞を開いて見たときの独特の感覚はありますから、それはそれで色々と思う方もいたんでしょうけど、現物の写真を見てみたとき「別におかしな所は無いんじゃないの?」という感想を抱きました。

朝日新聞がどうこう、日本の最高指導者はどうこう、という話も理解できなくはないんですが、原子力発電なども含めた広い括りで復興を謡う場合、マッカーサーを使うのはそんなにおかしいことなんでしょうか。

「影響力のある朝日新聞がこういうことをやること自体が問題」という認識は認識として構わないと思うんですが、食って掛かるほどのものなのか。

戦後日本を考えたときマッカーサーは重大で、彼自身がどこまで実際に手を伸ばせたかはともかく、朝鮮半島情勢や北方領土、尖閣諸島や竹島などの諸問題は、基本的にはアメリカ本国とマッカーサー、そして日本国という括りの中で形作られた側面は認められると思います。

原子力政策も、平和憲法を擁する日本の資源確保、引いては海外戦略に繋がっていったわけで、場当たり的な復興の後に政治的な舵取りが変わってくるタイミングでマッカーサーみたいに良くも悪くも評価に遊びのある人物を広告に使うのは、そんなにおかしなことでもないんじゃなかろうか。

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