悲しみと願い。その覚書

まず最初に、京都アニメーションへの放火という痛ましい事件によって亡くなられ、また人生と心身を著しく傷付けられた方々へ祈りを捧げるとともに、悲しみに沈む方々の安らぎを願います。

事件そのものについて今現在書けることはありません。これから色々な調査や捜査が行われることと思います。ただ、触れておきたいことがあります。

今回の事件で私が真っ先に思い出したのが、著名人が殺害されたり、人質になったり、死亡したりした、世界中の事件事故のことです。

スポーツ関係であれば、ミュンヘンオリンピック事件やラミア航空2933便墜落事故など。また、坂本九さんなどが亡くなられた日本航空123便墜落事故や、向田邦子さんらが亡くなった遠東航空103便墜落事故も思い出します。

今回の事件で亡くなられた方々が、たとえどんな仕事や環境にあったとしても尊い命に変わりはありません。一方で、その死の波紋、影響を考えたときに、アニメーション制作の現場にいた方々が一度にこれほど、しかも理不尽極まりない形で死ななければならなかったことは、とても重大なことだと思うのです。京アニの場合は、ネット時代と共にファンと作品を共有してきた代表格ですから、尚更のことです。

つまり、私が著名人の方々の亡くなった事件事故を思い出したのは、その死の波紋があまりに大きいと感じたからです。

繰り返しますが、どんな仕事や環境の方が亡くなったとしても悲しみは深いものです。しかしながら、今回のような大き過ぎる波紋が広がったとき、私や、また私たちは、どう受け止めるべきなのか。

その重大さと困難さを前にして、こうして覚書のようなことを書くぐらいしかできません。もしこのような拙文を読んで少しでも感情を和らげることができる人がいたなら、とも思います。

最後になりましたが、Twitterでこうしたことを書くのは、かえって悲しみを深くさせるように思い、こちらにまとめて書かせてもらいました。

どうか、すべての方が安らかに過ごせることを願います。

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