三國志13について

12のときと違ってあまり時間を割けなかったので、わりとざっくりと書きます。

まずプレイ内容としては、発売日にパソコン版を購入。荀彧で一通りプレイして、君主プレイをちょびちょびとやった段階です。

長所と短所を一つずつあげて、簡潔にいきますね。

長所


人材のやりくりが楽しい

これは癖の強い人物が多い三国志の世界ではとても楽しい要素です。

他の作品のように君主プレイをしても、自分でも家臣の立場でのプレイができるだけに「ああ、今頃あいつはこうやって苦労してるんだろうな」とかわかって、大変に楽しい。

それだけに下記の短所が際立っているのも否めません。

短所


武将プレイが淡白で面白みに欠ける

これはストラテジー形式自体につきまとう問題であって三國志13特有の問題ではないです。

しかしながら

  1. 個人ごとにランダム性の強い、それでいて小さなイベントが少な過ぎる。
  2. 都市一つ辺りの価値が低いにも関わらず都市数自体は多くない。都市ごとへの感情移入がし辛い。
  3. 都市一つを得たとき、失ったときの恩恵や罰が小さい。大勢力は強いまま、弱小勢力は弱いまま。人材面のやり繰りと裏表になっています。

これらの点により、とてものっぺりしてしまっています。

英傑伝が面白いのはこうした点を三国志演義の各パートごとで閉じ込めてプレイヤーの目的を明確にできているからで、それはそれで良いのですが、かえって本編をやったときの淡白さが際立ってしまっています。

総評


全体のテンポも良く、ストラテジーゲームとして成立はしています。ただ肝心の絆システムがゲームの中の目的達成としてはあまりに影響が小さく、戦略・戦術ゲームとしての良さに繋がっていません。はっきり言えば企画倒れ状態に近いです。私のようなよほど三國志ゲームをやりたい方以外には、あの値段を払う価値はありません。

他方、細かなイベント、例えば上司が賄賂を受け取る現場を見つけてしまったときにどうするかなどで、絆や待遇が変わるといったような、「ああ、今自分はここで生活してるんだ」という実感を持たせることは今後のアップデートでも可能だとは思います。

願わくばDLCなどでシナリオ販売することだけを考えず、この箱庭の中でどうしたら個人の役割を演じることが楽しくなるかを詰めていってほしいと思います。

君主プレイ自体はシリーズ全体を通してもかなり良いものとなっており、そちらは楽しめると思います。こちらも修正が必要な点は多々ありますが、許容範囲です。

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