ファミコンをありがとう


7月15日はファミコンが発売された日ですが、2013年はちょうど30周年に当たります。

我が家にファミコンが来たのは私が幼稚園のときだったと記憶していますので、発売からは何年か経っています。

うちは姉と兄と私の三人兄弟で、姉はあんまりでしたが、兄貴とはアイスクライマーをやりまくっていました。大して喧嘩にはならなかったんですが、「いー!」とか「きー!」とか、子供特有の甲高い声を兄弟で出しながら操作していました。

この頃は家で一人プレイをするよりも誰かしらと一緒にテレビ画面に向かっていることが多かったですね。それはスーファミの後のいわゆる次世代機、プレステやセガサターンが出てくるまで変わらなかったと思います。

中学、高校と進んで、仲間の住んでいる範囲がどんどん広くなって、遊ぶのは人の家じゃなくてどこか適当に集まって騒げる場所。さもなきゃ一人で好きなこと。そのまま大人になって、今に繋がってるように思います。

思い出に浸るのはこれぐらいにして、このファミコンにちなんだ本の紹介。

記事の頭の写真の「超ファミコン」は以前から「超クソゲー」とか「超エロゲー」とかを執筆してきた方々が、今回は素直にファミコンのラインナップを振り返っている内容となっています(クソゲーが含まれていないわけではない)。ぽこぽこというサイトで連載されていたものが元になっているので、そちらでとりあえず読んでみるのも良いかもしれません。

仲間内で一緒にやったものが全て個人のファミコン体験みたいなもんで、結構な割合でやったことのあるソフトが含まれていました。

強引な比喩表現! きわどいネタ! ありえない誤字! 私がこの手の本に求めているようなそうでもないような、でもあったらあったでほっとする要素が全て詰め込まれており、個人的には大満足の一冊。

帯の「ゲームはいまだファミコンを超えてはいない!!」はただの煽りではなくて、三人いる執筆者の方々に共通した認識となっていたようです。これは懐古的な部分を含みつつも、開発者との面識や当時の生の空気を吸ってきた方々だから書ける所まで踏み込んだものとなっていますので、大笑いした次の行で目を見張るようなことが書かれています。

できることならこれでもかと引用したいぐらいなのですが、それでは本当に読んでもらいたい部分を再現できないので、割愛します。

特別企画では高橋名人の他、「マイティボンジャック」や「つっぱり大相撲」の猪瀬祥希氏、そして故飯野賢治氏を取り扱っており、猪瀬氏だけ直にインタビューする形式。他の企画も実際にその方がその場にいるような気になれるぐらいの濃密なものとなっています。

学生の頃はあほみたいにゲーム関連の冊子を読み漁ってましたが、久々にこの手の本を読んで思ったのは「あれだけ自分がのめり込んだものを読書を通して整理するのは良いものだな」ってこと。

「これがテレビゲーム以外の遊びだったら?」と考えると精々が思い出語りで終わってしまうことを考えると、テレビゲームを見直したくなりますね。

頁数から考えても結構お得な内容だと思いますので、興味があれば手に取ってみてください。

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