音楽と血の巡り



「音楽の良い所がどこか」というのは人によって違いますが、私は音楽全体から感じる系譜の奥深さを挙げます。

これは何も「ロックはビートルズがうんたらかんたら」とかそういうのに限った話じゃなくて、ある曲を聞いた瞬間、自分の脳みそを駆け巡る血流の激しさ、その源流、原因ってニュアンスでの、系譜ってやつまで含んじゃいます。

同じ楽曲でも、感動する人といない人がいて、それについて私はこの「系譜」っていう考え方が一番しっくりくる。読書や映画とかでもそういうことはあるんですが、音楽で感じることが一番多い。

なんでかっていうと、やっぱり衝撃が違うんでしょう。読書の場合、ぺらりとめくった本の一ページ目で「おっ、おっ?」っていう感動、発見、驚き……そういうのは、どこか段階的なんです。それが良いか悪いかはわからない。どちらも一度味わったらやめられない。スポーツは種類ごとに感じ方は違うけど味わい方は一緒、とでも喩えたら良いんでしょうか。味わい方、とか表現したら、料理なんかもかなり近いものがあるように思えます。

そういった味わい方を人と話して盛り上がれるものの中で、音楽はかなり身近なもの。というより、身近なものの背景にさえなれてしまう。

そんなことを考えてしまうぐらい、久々に友人と音楽について喋っていたら、話題になったMONKEY MAJIKのCDを一挙に揃えてしまいました。写真に写ってないアルバムがありますが、まだ手元に来ていないものですね。

気付いたらこんなにすごいバンドが出てきている。その系譜をまた考え込んでしまいます。

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