コミックマーケット80への旅

夏コミ(C80)に参加したときのことを適当にまとめたものです。経緯やサークルなどの詳細については省きます。

12日
豪雨の影響で越後湯沢行きの特急はくたか号が長岡行きに変更となり、いつもと違う場所で新幹線とき号に乗り換え。無事に上野駅に到着。

サークルの手伝いをさせていただく大崎屋さん及び他の方々と合流。ご厚意で先にホテルへ荷物を預けに行かせてもらうことに。

それから大崎屋さんに連れられ、赤羽のまるますへ。二階の座敷で昼飯。全員がうな重寿を注文。私はまぐろ納豆をついでに頼んだんですが、長距離移動の後だと「うーん、落ち着く」と言いたくなる味でした。

大崎屋さんはやたらラーメンズのネタが好きらしく、逆に私はラーメンズは名前ぐらいしか知らないので、これでもかとネタ物真似を聞かせてもらいました。2回聞いたら覚えるとか言ってましたが、今からでも落語家になるのは遅くないんじゃないだろうか。

食後、私はホテルに戻り、荷物の確認と着替えを済ませる。それから三ノ輪へ、柚子桃ジャムの前日打ち上げのために移動。このとき使わせてもらった「かがやき」という店の焼きしゃぶしゃぶコースが大変に美味しく、その上安い。ソーメン南瓜を初めて食べたが、ああいう宴会で食べるのに向いてる食材なのかもしれない。

ホテルに帰ったら、翌日のためにさっさと就寝。

13日
起床からホテルを出る所までは良かったのだが、このとき何を思ったかちからめしに入ってしまい、朝っぱらから焼き牛丼を食う。

このとき私が何を考えていたのかは今思い出そうとしてもさっぱりなのだが、推察するに「ホテル備え付けのレストランで朝食? コンビニで軽く? そんなのはつまらん! 吐かない程度にかち込んどくんじゃ!」とかいう所でまあ間違いないでしょう。いかにも私が考えそうな感じです。

店舗は二階建てで、一階は掃除中。で、なんだかぬるぬる滑る階段を上ると、酔っ払ったおっちゃんがテーブルで寝こけている以外、客は無し。

ここでどうせ私のことだから「これこれ! こうじゃないと!」と、何がこうなのかさっぱりわからないけどとりあえず盛り上がっていたに違いありません。

ここまで読んで「何だよお前、ちゃんと覚えてるじゃないか」と思われた方は甘いです。こういうときのことを、私は本当に覚えてないんです。例えば友人とかと盛り上がったとき、話がついつい脱線してしまうと、「脱線検証ゲーム」なるものがスタートし、どこから脱線したのかを各々の性格から推理し始めます。こういうゲームが十年来の付き合いの中で自然と誕生するような頭なんです。

出てきた焼き牛丼は、そんな私のいい加減な頭を揺さぶるほどの濃厚な脂臭を放っていました。とてもじゃないが食い切れず、7時になったのでさっさと店を出たのですが、国際展示場駅前で大崎屋さんと合流したときには8時になろうとしていました。サークル入場には十分間に合う時間ですが、遅刻は遅刻です。

遅れたお詫びに「出来る限りのことは言い付けてもらって構わない」ということを申し出、いざサークル入場。大崎屋さん、サークルである御祭長屋の準備が終わった段階で更衣室へ。

グラサン霖之助として帰還した大崎屋さんと入れ替わる形で、私は柚子桃ジャムまで挨拶に。この時点ではわりと平和でした。

で、とりあえず私の分のセットと、お試しに作ったもみークッションをもらう。もみークッションはこの後、「大崎屋代理」のシールを貼られ、イベント終了まで御祭長屋に飾られることになります(売り物だと勘違いされた皆さん、すみませんでした)。


右が問題のもみークッションだが、何気にもみーバッグが丈夫で使い易かった。後に掲載する写真の戦利品を入れまくっていたために、しわが寄ってしまっているが、破れは全く無い。会場でもかなり見かけたから、他の方も重宝したのだと思う。ちなみにもみークッションについては詳しくは柚子桃さんとかに問い合わせてもらいたいのだけれど、あくまでも試作品で、販売までいくかどうかは現時点ではわかりません。

御祭長屋での手伝いと自分の買い物を他の方々の余裕を見ながらしていき、開場から1時間以上過ぎた頃、「そろそろ柚子さんの所に頼まれた品とか置きに行くか」と連絡を取るも「それどころじゃない」と断られます。まあ、一番忙しい時間帯なので、仕方ありません。

とりあえず荷物が邪魔だったので、他の方の迷惑にならないよう置くだけ置きに行ってみると、水那さんがべーかりんコスをしながら列整理やダンボール整理をしているのに遭遇。これが異常に似合っていて、下手に声をかけられないほど。写真に撮ろうなんて考えすら起きなかったぐらいです。

なお今回、コミケ会場に限らず、写真を全く撮っていません。前回と違って観光そっちのけでとにかくのんびりしようという主旨だったからですね。

午後、入場規制が解除されてしばらくした辺りで、再び柚子桃ジャムへ。このとき、遠くの列からでも幽香コスの人らが集結しているのが確認できました。

幽香人気の高さが改めて確認できたのですが、柚子桃さんの所に行ってみると、べーかりんコス状態の水那さんが試合が終わったボクサーのような体勢で椅子に座っていました。スペースに余裕があれば、最終ラウンド手前でボクサーを励ましつつも実はもう試合を投げてしまっても構わんみたいなデレ具合を見せているセコンドごっこでもしてからかう所ですが、売り子の神社バイト君が頑張っている後ろでその線は無い。そんなこんなあって、柚子桃ジャムの新刊は完売することになります。ありがとうございました。

話は前後して、柚子桃ジャムを出たら、適当に買い物をしつつ、再び御祭長屋へ戻ります。今回、衝動買いはほとんどしなかったのですが「しろ.こばこ」は例外。ここは前から気になっていたのですが、当初は新刊だけのつもりが、どれもこれも立ち見するだけではもったいなくて、とりあえず全部、買わせていただきました。感想などは別の記事で他の本などと一緒にしようと思っています。


上が「しろ.こばこ」で手に取らせてもらったもの。中央手前が新刊「命蓮のキセキ」。別のものが見切れていますが、後で全体写真載せます。

さて、大崎屋さんも普段の姿に戻り、そろそろ片付け始めるという頃、「よつみわーくす」のクレイジー地霊殿三部作のことを大崎屋さんが持っていた新刊(これが完結編に当たる)で初めて知り、三部作全部買うために、ガタッと椅子を立ち上がる。


そして手に入れたのがこの「クレイジー地霊殿」。一番右が新刊ですが、このスターウォーズ集溢れる表紙にぐっときますね(スターウォーズをオマージュした作品のオマージュかもしれませんが)。内容はタイトル通り、クレイジーな地霊殿です。

ついでに大体の戦利品を撮影したものを載せます。



二枚目の写真は一枚目に入らなかったものを撮影したもの。うはうはです。

さて、これらの戦利品を宅配便に出し、やがてコミケ終了の拍手。実はコミケでのサークル参加は手伝いすら初めてで、感慨深げだったのですが、傍からはどう見えたのでしょう。地方組としては結構、大きな出来事でした。

大崎屋さんから打ち上げに誘われたりもしたのですが、ちょうどコミケに来ていた高校時代からの仲間と連絡が取れたので、そちらを優先することに。

そんなわけで、仲間と秋葉原のデニーズで夕食。彼はドラムマニア関連で仲の良い方と会場に来ていて、私が売り子をしている所にも顔を出してくれました。二人とも話し好きな方なんですが、趣味は異なっているので、「あれの二期が決定したらしい」とか「東方の本家列ってあんなに凄いのな」とか、新鮮な気分で話すことができました。

仲間と別れた後は、コンビニでウォッカ、まぐろ市場でちらし寿司を買い、ホテルで一人、やり始めます。これが美味い。米が意外とちゃんと出来ていて、その所為でしょうか。

東京ではどたばたしっぱなしの思い出が多いので、この夜はかなり気分が良かったです。ちなみにこの日見た「チューボーですよ」では、あんかけチャーハンが星0.5という珍事が発生していました。まあ、鍋の扱いや塩加減が見ている側も駄目とわかるぐらいだったので、仕方ないでしょう。

この夜の心境を端的に表現するなら、実家で自分以外誰もいない夜を初めて経験したときみたいな、そんな感じでしたね。まあ、頭の中は子供っぽいんでしょう。

14日
この日は柚子桃さんの実家に挨拶に行く予定になっていました。細かいことは書けないのですが、早速、神霊廟をやってみたり。あとまあ、喋り過ぎて喉が痛くなりました。

夜まで柚子桃さんの地元にいて、そのまま新幹線で越後湯沢へ。このときにはもう普段通りの運行になっていたので、何の心配も無く、はくたか号で直江津へ。帰郷していた仲間らと帰りがけに飲み食いしてから、家に帰って就寝。

まとめ
今回は二泊三日ということで、かなり余裕を持って楽しむことができました。上にも書いた通り、コミケのサークル参加は初めてで、それでいて何やら懐かしくもあり(学生時代は新潟だけでなく東京のイベントにもサークル参加しています)、不思議な気分でした。

旅先でお世話になったみなさん、ありがとうございました。


かくして、もみークッションは私の部屋に居座ったのでした。

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