ネット上で同人を語ることの難しさ

大分前、まだはてなダイアリーとか使ってた頃か、はたまた更に前か、ネットコンテンツと同人について、みたいなことをざっと書いた覚えがある。

古くから同人をやっている方などがブログをやっているのを見ると、そして往々にしてそこには「今の同人は」という提議が含まれるけれど、そこら辺に何か思うことがあるのは私だけじゃないだろうと思う。

常時接続(なんて言い方すらしなくなってきましたけど)が普及した頃にぶわーっと『同人』という概念が広い範囲にばらまかれたわけで、それまでそういうことがあったのかといえば、これはもう個々人の見てきた範囲で違う意見が出てしまう。出したくなる。その結果が『私の思う同人』的なコンテンツか。

アニメ絵が広まった頃(80年代)に『私の思うオタク』系のコラムなどが雑誌などに掲載されていたことを考えると、今また『オタク系についてどう思うよ』みたいなノリがあるのも感慨深い。

個々人がパソコンで生産できるコンテンツが爆発的に増えたことと、ネットの普及が重なったこと。ネット自体に市場が出来つつあることと、市場という言葉で片付けられないファンとしての創作物が干渉し合っていること。どれが正しい見方なのかは私にはわからんのですが、『同人のやり方』みたいな牧歌的なことだけをネットで言い続けるには、そしてそれが理解されるのは、難しくなっているかもしれない。

ここら辺、歴史上の文芸についての流れとか見ていても色々思うのだけれど、知人と話すこともあるだろうから、一度こうして書いてみた。

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